島レポNO.7「和牛とウミガメの故郷・黒島」

August 19, 2018

「あそこは牛しかいないよ」

黒島の名前を聞かれると多くの人がこう答える。

たしかに牛が人口より圧倒的に多いことで有名だけど、その言われようはひどい。

そんな謎の怒りを持ちながら、宮本は黒島へと向かったのでした。

 

 

西表島から黒島への直接航路はないので石垣港を経由しないといけません。

黒島を真横から眺めながら石垣へ向かい、また同じような航路を戻る。

なんだかなぁ…と思いながらも、時間だけはある身分なのでのんびりと向かうわけです。

 

八重山の透明な海にも見慣れてしまった宮本は黒島への船旅もボーっとしていました。

おもむろに外を眺めると、あれ?海キレイじゃね??

黒島近くの海は恐ろしいほど透明。

どうやら黒島の周りはリーフと呼ばれる浅瀬となっているので海の透明度が際立つっぽい。

 

これを見て一気にテンションが上がった宮本は興奮冷めぬまま、黒島に降り立ったのでした。

 

到着した船からはたくさんの家族連れが降りていきます。

それに紛れて観光客の格好をしながら黒さは島の人感マックスの宮本も降ります。

 

港で本日の宿「民宿あ~ちゃん」の車を探します。

八重山の離島は集落が港から離れていることが多いので、船が到着すると宿やアクティビティなどの送迎で賑わいます。

だから、船を降りた瞬間はこの島はお客さんが多いな!と錯覚しがち。

その後、島をまわってみると全然人に会わないのはあるあるです。

 

そんな賑わいの中からあ~ちゃんの車を見つけ出し、挨拶済ませ早速宿へGO!

もはや定番の「どこから来たの?」→「西表から」→「あれ?地元?」の流れ。

経緯や由布島の話をしているとあっという間に到着。

 

簡単にチェックインを済ませて、とりあえずは部屋へ。

こちらが今回のお部屋!

  

和室6畳で、トイレとお風呂は共用。十分すぎる設備です。

 

荷物だけ置いてさっそく散策へ。

「その辺の自転車は適当に使っていいよ~」とあ~ちゃん。

20台ほど並んでいる自転車から良さげなのを探して出発です!

 

まず向かったのは黒島研究所(http://www.kuroshima.org/)。

 

研究所の前の池でなんか泳いでいるなぁと思って見てみるとサメでした。

こんなにフランクなシャークは初めてでビックリですよ。

 

この研究所は黒島のいろんな生物のことを学べる施設。

黒島はウミガメがたくさん訪れる島としても有名で、この研究所もNPO法人日本ウミガメ協議会によって運営されています。

ウミガメ協議とは…?という感じですが、気になったら調べてみてください。

 

研究所内は展示だけでなく、たくさんの生き物が飼育されています。

中でもウミガメの赤ちゃんが泳ぐ姿はベリーキュートでした。癒し。

  

大きな施設ではありませんが、見どころ満載です。

入場料も500円と高くなく、なにより入場券がオリジナルシールになっていて可愛い。

黒島に行く際にはぜひ行ってほしいポイントです!

 

次に向かうのは仲本海岸。

ここは八重山でも有名なシュノーケリングスポットの1つです。

その美しさがコチラ。

  

海の美しさは申し分ない上に、このシュノーケリング向けのサンゴ礁。

潜れば色とりどりの魚たちに会えるのは間違いありません。

 

ライフジャケットの着用が義務付けられていますが、入り口で無料貸し出しを行っています。

なかなか自前では用意できないので、ありがたいですよね~。

 

潜る準備はしてなかったので渋々退散してサイクリング再開!

黒島は高低差がほとんどないのでとても走りやすいです。

意外とこういった離島は珍しく、なかなか普通の自転車だと周るのが一苦労、というところが多いんですよね。

 

その点、黒島は果てしなく平地。

子ども連れでも無理なく周ることができます♪

 

島の南部は牧草地帯が広がるので、のんびりと自転車をこぎます。

時折、牛さんに会いながらのんびりと。天気の良い日のサイクリングは最高です。

 

島の中央部には集落。

そして集落から少し西に向かうと展望台があります。

この集落から展望台までの道。

 

日本の道100選に選ばれているらしいです。

すごい!なんか分からないけどすごい!

他の道はどこ選ばれているか分からないけど、きっとすごいんだ!

と、よく分からぬ感動を抱えて走り抜けました。

 

その道を抜けた先にあるのが、このらせん状の展望台。

  

登ってみると365度黒島を望めました。

 

何も言われなかったら北海道かと思われそうな景色。

広々とした牧草地帯を牛たちがゆったり放牧されています。

沖縄のイメージには全然ない景色ですが、黒島の良さが伝わる景色です。

こんな開いた風景が見えるのは八重山では黒島だけでした。良き。

 

展望台の後は海へ。伊古桟橋です。

桟橋というと竹富島の西桟橋が有名ですが、伊古桟橋は長さが桁違いです。

  

なんと全長354メートル!!

歩いても歩いても端までたどり着かないんです。

 

なぜこんなに長いかというと最初に触れた黒島の遠浅が関係しています。

遠浅の黒島では島の近いところには船が接岸できなかったので、接岸できるところまで桟橋を作ったのです。

その結果、この果てしない長さの桟橋になったわけです。

 

この桟橋は島民の出資によって作られたものらしく、相当なお金と労力がかけられたことでしょう。

離島にとってはどれだけ船の往来が重宝されていたか、が分かるエピソードでもあります。

 

現在は浮桟橋によって港が作られているので、使われてはいませんが国の登録有形文化財となっています。

 

竹富島の西桟橋は観光客が多く、なかなかゆったりできません。

海に向かってこれだけ歩いていくなんて他ではなかなかできないでしょう。

八重山の穴場スポットの1つなのは間違いなし。

 

桟橋からはグルっと港を経由して宿へと帰って一周完走!

ゴール間近ではこの日4匹目の野生クジャクに遭遇してビビりました。

八重山、ちょくちょく野生化したクジャクがいるんですけど、デカいから遭遇するとビックリするんですよね。

八重山を旅する際はお気を付けください。

 

あ~ちゃんに着いてからはハンモックでゴロゴロ。

晩御飯は宿泊していた方々と一緒にわらわらと。

このしきたりが低い感じが島旅の醍醐味だったりして、くせになるんです。

 

食後にはみんなでヤシガニ探索ツアーへ。

小さめのサイズでしたが、何匹か出会えました。

 

そして最後には夜の伊古桟橋へ。

月夜だったので星は少なかったですが、月と海も美しき。

  

 

石垣からも近いけど観光客も少なめの黒島。

そこはたしかに牛は多いけど「牛以外も魅力はたくさんある島」でした。

 

 

来島日:7月25日、26日

面積:10.02平方キロメートル

周囲:12.6キロメートル

人口:216人

アクセス:石垣島から高速船で約30分

宿泊:民宿あ~ちゃん「1泊2食付き、6,000円」(http://ah-chan.com/)

 

※データは日本離島センター発刊の日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』第2版と離島経済新聞発行の季刊リトケイNo.23を参考にしています。

※情報は2018年8月19日現在のものです。

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